活性酸素とは、私たちが空気中から取り入れている酸素が体の中で変化し、攻撃的になったもので「フリーラジカル」のひとつです。これは体の外から侵入したウイルスや病原菌を退治してくれる体に欠かせないものである一方、増えすぎると、老化や生活習慣病の原因になるともいわれている恐ろしい存在なのです。

ここ50年くらいの間におこった生活環境の変化は、
私たちの体内で、活性酸素の大量発生を引きおこす要因となりました。
通常の生活の中でも、呼吸で取り込まれた酸素の2%程度は活性酸素になり、身体を守る働きをしています。しかし電化製品からの電磁波や人工の光、紫外線、排気ガス、タバコ、肉体的・精神的ストレス、化学物質、医薬品、食品添加物などは、私たちの身体への刺激となり活性酸素の発生を誘発します。さらに、汚染された環境や偏った食事、生活習慣なども活性酸素やフリーラジカルの発生をうながします。


ガン、心臓血管障害、脳血管障害(三大生活習慣病)や、糖尿病、アトピー、アレルギーなどに代表される現代病は、現代社会に暮らす我々には多発していますが、自然の中で暮らす原住民や未開の地の人々には、ほとんど発生していません。その謎を解く鍵が体内で発生する活性酸素の量の違いだといえます。

当初は現代社会で使われる化学物質や添加物、汚染物質などが直接的な現代病の原因だと思われてきました。ところが、「フリーラジカル理論」が理解されるにつれ、それらが及ぼす直接的な作用だけではなく、それらが生体に対する刺激となって発生する「活性酸素」が、
「現代人にあって原住民にないもの」、つまり現代病の要因と理解できます。
医学・医療が発達した現代、病気の治療方法は格段に進歩を遂げています。しかし現代病は発病してからの治療の難易度が高いことにかわりはありません。現代社会に暮らす我々は、これまでのように、体調が悪くなって医療に身をゆだねるのではなく、積極的な「予防のための身体のコントロール」が必要になります。生活環境の変化により大量発生している「フリーラジカル」の、分子レベルでの悪影響をできるだけ押さえることが重要になります。それが「抗酸化」です。

「抗酸化」とは、体内で大量発生したフリーラジカルを抑制し、体内各所で悪影響を及ぼさないようにすることです。それにより病気の発生原因や老化の進行をおさえることができるのです。現代社会に暮らす我々にとって、抗酸化とは「予防のスタンダード」といえます。「抗酸化」に有効な栄養素は「抗酸化栄養素」と呼ばれています。


抗酸化力の含まれた食品を日常の生活に取り入れることは重要だと思いますが、それらを抽出しただけのサプリメントを混合的に摂ったとしても、それだけで身体の局所で有効な抗酸化が行われるとは限りません。

抗酸化栄養素の形状、配合比率、由来原料、吸収動態などを研究開発し、明確なエビデンスを有する、抗酸化栄養素の複合体の開発が望まれます。
T'sの「トータル・ボディー・コントロール」における予防医学の優先順位は

1.抗酸化・・・抗酸化栄養素を毎日の生活や毎日の食事にバランスよく取り入れること。抗酸化組成物の活用。

2.必須栄養素の補給・・・ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸などの栄養機能性サプリメントの摂取。

3.フィットネス・・・禁煙や酒休、リラクゼーション、有酸素運動

4.感染予防・・・うがい、手洗いなど、菌やウイルスなどの有害物の遮断。

T'sは考えます。以上の順番が予防医学のガイドラインである、と。
とりわけ「抗酸化」は現代人の予防医学のスタンダードです。